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架橋が進む 農業船(出作船)に出作小屋が見える。大浜港より

 

2 「御手洗地区の重要伝統的建造物群修景保存」事業
大崎下島の東南部、御手洗地区は立地条件が風待ち、潮待ち港に適してところから、江戸後半〜明治中期にかけて盛んであった北前船の寄港地となる一方、江戸時代を通じて九州や中国地方の諸藩指定の船宿も設けられるなど、港町として繁栄した。物資の集散地として問屋が軒をつらね、色町には最盛時百人を超える遊女がいたといわれる。港町としての賑わいは北前船の歴史が終ったのちも続いたが、昭和31年の売春防止法こと赤線禁止法の公布によって色町が廃止され、町の活気も失われ、古い町並みだけが残された。ここには時期を異にする種々の民家をはじめ、若本屋などの諸藩指定の船宿、多くの遊女をかかえていた若胡子屋(わかえびすや)など、みるべき伝統的な建造物が数多く存在している。そこで当町では、平成2年、御手洗地区の文化財に着目し、これを地域活性化のための観光振興に生かすこととし、県と共同で歴史的町並み観光振興協議会を設立するとともに、文化庁の後援を得て、広島大学

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豊町御手洗地区の現況 歴史のみえる丘公園より

 

 

 

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